痩せるコーラ(新)

自分が考えている事をまとめます。毎週木曜21時更新(予定)

民進党は何故、滅んだのか

民進党、希望の党に合流するらしいですね。

www.asahi.com

衆院選に公認候補は擁立しないで
小池百合子希望の党に合流する案が両議院総会で了承された。

これ、もう完全に小池百合子に乗っ取られたでしょ。

最早、民進党という政党は死んだ。

ネットではボコボコにされていたが個人的には民進党には期待してた。
政権も経験したことある野党第一党が民主主義で果たせる役割はかなり大きいから。

内閣・省庁が変なこと言い出したときは結構、反論してくれれたし。
(そういう場面は地味すぎるのであんまり報道されなかった)

しかし民進党は、もういない。

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なぜこのような事態になってしまったのか。

私は以下の3つの理由だと思う。

  1. 自民党がイジめすぎた
  2. 野党共闘という禁忌を犯した
  3. 政権時の総括が出来てなかった

ひとつひとつ詳細を説明する。

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1:自民党がイジめすぎた。

これが一番デカイ気がする。

日本の自民党は世界的に見れば特殊な党で
右から左まで政策をカバーしている。(なんでも取り込むからアメーバ政党と言われる場合も)

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成長政策もやるし、分配政策もやる。

なのでビックリするような極右の人もいれば
「なんでこの人、自民党やねん?」というようなリベラルな人もいる。
(安全保障では一致してるが)

歴史的には憲法改正するために』複数の党が大連立して合併した党…
のはずだが、宮澤喜一元首相のような憲法改正否定論者もいたとかいうカオス。
(そんな宮澤も集団的自衛権は合憲だと主張していた)

つまり元々、自民党民進党と同じく「野合」なのだ。
それで圧倒的勢力を誇り、政権与党になっていた。
これが55年体制という名の一党優位政党制。

一党優位政党制 - Wikipedia

で、この寄せ集めの圧倒的勢力の得意技が
「野党の『票の取れそうな主張』をパクる」
というタチが悪いもの。

例えば子育て支援は元々、民主党の主張だったはずだし
金融緩和は今は亡きみんなの党の主張だった。

この得意技を悪いとは言ってない。
やり口が汚いが
「国民が求めているものに応えている」
ということだし。

安倍政権になってからこれが露骨で
何回も繰り返した結果、民進党が主張できることが殆どなくなってしまった。
(あるにはあったが党内調整が難しい事案ばかりだった)

主張できることがなくなって窮地に追い込まれた民進党は自爆

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これが今回の顛末だったと思う。

これと同じことが一党優位政党制の
1947~1994 年のイタリアで起きており、
その時も与党の野党への攻撃が過激すぎて野党が死んだ。

つまり今回の原因は端的にいえば
「政権与党の自民が民進党をオーバーキルしてしまった」


2:野党共闘という禁忌を犯した

一党優位政党制だと野党の行動は
「与党のいうことをなんでも反対する」
が一番合理的になる。

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さっきも言ったように
巨大な政権与党がなんでもやってしまうし、主張をパクってしまうので
反対するしかやることがなくなってしまうのだ。

また、どんな政策にも反対の人がいるわけで
その反対の人を取り込み続ければ一大勢力になる。

なのでネットだと
民進党はなんでも反対する役に立たない党」
という言われているが最悪、別にそれでいい。

表立ったスタンスは「なんでも反対」でも
与党と官僚が出した法案の中身を吟味し、調整を促す
という現実的なプロセスを最大野党の民進党は行っており、それが彼らの役割だった。
(いくつかの委員会だとカオスだったが)

その中で、民進党の求心力を著しく低下させたのが
安保法制・集団的自衛権での一連のゴタゴタであった。

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共産党と力を合わせて集団的自衛権を反対するのは別に良い。
問題は共産党にリードされてしまった」ことにある。

集団的自衛権は国民の多くが反対しているので明確に反対している共産党と組めば票を取れる!」
と思ったが盛大な勘違いだった。
その勘違いにより、共産党主導のデモなどに民進党は巻き込まれていく。

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しかし有権者の多くは「いきなり変えるのはなんか怖いから反対」
とフワッと反対していただけで
共産党やSEALDsに何も魅力や共感を感じていなかった。

そしてその事に気づいている民進党議員とそうでない民進党議員が生まれることとなり
内部で喧嘩をし始めた。

これがココ一年の民進党であった。

SEALDs元メンバーが総辞職要求「まともな政治を」:朝日新聞デジタル



3:政権時の総括が出来てなかった

かつて、今希望の党にいる細野豪志議員
民進党の支持が広がらないのは経済と安全保障で信用がないから。
なぜ信用がないかというと政権時にその二つで失敗したのが原因。」
と言っていたが、その通りだと思う。

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民進党にも経済と安全保障のスペシャリストがちゃんと中にいるのに
なぜちゃんと分析ができなかったのか。

原因は
「与党のいうことをなんでも反対する」
という仕事に集中しすぎた事だと思う。

別に野党の役割はそれでいいのだが民進党は普通の野党ではない。

政権与党を経験した野党であり、政策にも注目されているのだ。

その事に気づけずに
政策を決めずに党内で喧嘩ばっかやってたら、
そりゃ支持失うわな。
(挙げる政策を尽く与党に潰された面もあるが)

二大政党制に移行するチャンスをみすみす逃してしまった。

二大政党制批判論?もうひとつのデモクラシーへ? (光文社新書)


4:まとめ

まさか、こんなにあっさり野党第一党が消滅するとは思わなかった。

小池百合子が表れてからの、この瞬殺ぶり…レオパルドンかよ…

安倍衆院選解散!」
前原「次鋒!民進党行きます!」
小池ノーズフェンシング!」
民進「ぎゃあああ!」

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