東京オリンピックのマスコットの名前が決まりましたね。
ミライトワ、ソメイティって
ポ○モンとかvtuberにいそう。
というか最近、全然ゆるキャラ見ないなー。
ゆるキャラグランプリとかまだやってんの?
と思って調べてみたら、
「東京五輪の年、2020年を最後に、ゆるキャラグランプリは終了」
という悲しい事実が。
え?ゆるキャラってそんなに盛り下がってたの???
なんで?そんなにオワコンに…。
と思って調べてみたので
衰退した理由を以下の順で説明する。
1:ゆるキャラの乱立と衰退
そもそも去年のゆるキャラグランプリで優勝した奴だれよ?
答えは 千葉県成田市の「うなりくん」
え?誰こいつ?
2011から去年までの1位のキャラたちが
ゆるキャラグランプリのサイトに七英雄として並んでいるが
半分くらいしかわからん。
ぐんまちゃん「奴ら(栃木)はどこへ行ったのか。探しているのさ、復讐のために!」
知らない奴は最近グランプリになったやつらしい。
ということは、ゆるキャラってやっぱ盛り下がってるのか?
ゆるキャラグランプリにエントリーしているキャラの数は
2015年のエントリー数:1727体をピークに徐々に減っており
今年は800体くらいとピークの半分くらいしかない。
競技人口減ってるスポーツみたいなムーブ。
(ラグビーとか)
確実に、ゆるキャラグランプリは斜陽産業。
これは2020年にはグランプリ自体消滅しますわ。
○通が見切りをつけたんやろなぁ…。
なんでゆるキャラが劇的に減っているのか?
答えは、ぶっちゃけお金がなくなったから。
事業の結果が微妙だったから
ゆるキャラへ充てる税金を減らしてるという流れ。
悲しいなぁ…。
なんで、ゆるキャラ事業が失敗したのか?
答えは、
「ゆるキャラ自体があまりに多すぎて、ゆるキャラ同士が潰しあい
世間から埋もれてしまったから。」
最盛期には各都道府県に平均30~40体程度ゆるキャラいた。
多すぎやろ。
この事態に各都道府県の自治体も全てのキャラを把握できずに
県職員「こいつ誰や!」
記 者「ご存じないのですか???」
という事態も増えている。
2016年には北海道知事が、記者会見で自分のとこのキャラを
道知事「こいつ誰や!」
という事件もあった。
作った自治体の職員が知らないんだから、一般の市民が知っているわけがない。
大阪府はこの問題を重くみて、100体近くいたキャラ達をリストラ。
大阪府、ゆるキャラ乱立で『モッピー』に一本化方針 残りはリストラ? (1/3ページ) - SankeiBiz(サンケイビズ)
ジェノサイドすぎるでしょ。
なんでこんなにキャラが乱立したのか?
理由は以下の通り
- 交流イベントでの疎外感
- 比較的安価で始められる
- 経済効果という皮算用
・交流イベントでの疎外感
最近の地域同士の交流イベント等は、ほぼ必ずと言っていいほど
「ゆるキャラの紹介と交流」の時間が設けられている。
そこで自治体に公認キャラがいない場合、職員は疎外感を持つ。
例えば、群馬と千葉と神奈川の交流イベントがあったとして
群馬「ぐんまちゃんだよー!」
聴衆「わあああ」
千葉「チーバくんだよー」
聴衆「わあああ」神奈川「出すキャラがいません」
聴衆「……(神奈川って感じ悪くね?)」
こうなるので自治体職員は公認キャラを欲しがる。
・比較的安価で始められる
ゆるキャラ一体あたりの作成費は、だいたい60万円くらい。
意外と高くね?と思うかもしれないが
広告費だと思うと、かなり安い。
ちなみに下の日経新聞の池上彰の広告のスペースが
1回掲載で60万円である。
また殆どが地方創生用の補助金で作っている。
つまり自治体からすると作るだけなら損はなかった。
・経済効果という皮算用
くまモンやひこにゃんの成功を見て、各自治体の職員はこう思った。
「キャラクターの知名度を使えば、自治体自体のPRになり、
観光客や名産品の売り上げの増加に繋がる!」
実際に、ひこにゃんが登場後に
彦根を訪れた観光客数が2倍に増えている。
つまり、ゆるキャラは
「安価で始められて、地域の経済を活性化させる救世主」
と思われていた。
しかし、彼らは前提を忘れていた。
「救世主になるには知名度が必要」ということを…。
そして「知名度が必要」だと気付いた自治体は次はこう思った
「せや!ゆるキャラグランプリで上位になって知名度上げたろ!」
しかし、世の中はそんなに甘くなかった。
2:ゆるキャラグランプリの闇
「せや!ゆるキャラグランプリで上位になって知名度上げたろ!」
と思った自治体。
ここでも前提が抜けている。
それは
「グランプリとは競争。勝者もいれば敗者もいる」ということ。
AKB総選挙に出るアイドルよりもエントリー数が多いのだ。
そりゃ激しい競争になる。
例えば2015年勝者の「出世大名家康くん」が勝つために
所属自治体の浜松市が以下の事をした。
- テーマ曲やダンスを制作。
- PRムービー制作。
- 選挙対策本部を設置。
- 浜松市長自ら街頭演説や企業回り。
マジモンの選挙やんけ。
数千万円以上の税金を使ったらしいゾ。
しかも、ゆるキャラグランプリ開票日の現地票が1.5票分としてカウントされる等
地元に有利なため、浜松市にグランプリを誘致。
五輪か何か?
これで「出世大名家康くん」は2015年のグランプリに輝いた。
やっぱり徳川は汚いわ。(私の先祖は関ヶ原で西軍でした)
で、この選挙運動で作った
テーマ曲やダンス、PRムービーって誰が制作したのか?
もちろん○通や博○堂などの広告代理店に外注。
餅は餅屋。
うん?待てよ?
ゆるキャラブーム自体もメディアが作ったような…
そのメディアのブームを企画しているのは、○通や博○堂…。
そして、そのブームを見て自治体が
ゆるキャラ事業を○通や博○堂に依頼… ということは…。
……………。
こんな感じなので、自治体は金を毟られるだけの存在になってしまい
選挙戦に金を突っ込みまくった。
しかし激しい選挙戦に自治体が疲弊。
もう予算出せない!
ということで2016年から撤退が始まった。
所謂「ゆるキャラのリストラ」
3:キャラ達が、この先生きのこるには?
ここまでグランプリに勝つために
- ジバン(地盤)
- カンバン(知名度)
- カバン(資金)
と三バンが必要だと気付いた人々。条件厳しすぎ。
グランプリに勝つのは無理だ!テレビに出て知名度アップだ!
と自治体職員も思ったかもしれないが
テレビも「ゆるキャラ離れ」進んでいる。
そもそもゆるキャラは炎天下で行動できないし
着ぐるみを控室からスタジオへの移動だけでも大変だったりで
制限が多い。
更に視聴者も飽きてきているのでコスパが悪い。
なのでテレビも「ゆるキャラ」を使わなくなった。
という流れ。
カンバン(知名度)もカバン(資金)もない!
どないしよ!
ということで今生き残ってるキャラは
最後のジバン(地盤)を固めている。
つまり地域密着である。
Jリーグみたいな。
らき☆すたの柊かがみが久喜市で
ゆるキャラ「かがみん」として生き残っているのは
意外と地域密着しているから。
地域密着していれば
移動や広告費などのコストを抑えることができ
かつ、地元住民からの知名度はあげられる。
ある程度まで愛されれば地元住民が勝手に広報活動してくれる。
という流れ。
結局、ゆるキャラがこの先生き残るには
「泥くさく草の根での営業が必要」という事。
まんま政治みたいになってきたな。
まとめると
Q:ゆるキャラは何故、オワコンになったのか?
A:自治体が広告代理店に搾り取られすぎたから。
搾り取られすぎた荒野で
生き残ったキャラ達は、たくましく生きようとしている。
ちなみにアメリカでも同じようなパターンが存在していて
それがUMAだったりする。
「オラが村のUMA」って感じで
変な架空上の生物が乱立している。
人間、考えることどこも一緒ね。
ちなみにアメリカのTV番組も日本を真似てゆるキャラを作ってみたらしい。
※今年の「ゆるキャラ」グランプリの投票は8月1日から始まります。